八代目茶師のご紹介 TEA MASTER

宝和園8代目茶師のご紹介


静岡県掛川の茶問屋「宝和園」八代目店主にして茶師、岡本義明でございます。

日本最高峰の品評会である全国高級煎茶品評会において、最高級煎茶の部「農林水産大臣賞」を5度賜るなど、日本茶づくりひと筋に研鑽を重ねてまいりました。


茶師・岡本義明 ― プロフィール

宝和園の8代目茶師岡本義明と有機の茶畑
氏名岡本 義明(おかもと よしあき)
肩書き株式会社宝和園 八代目店主/茶師
襲名1987年(八代目を襲名)
専門日本茶の製茶/拝見(品質鑑定)/合組(ごうぐみ=ブレンド)
所属株式会社宝和園(静岡県掛川市・創業1750年代/宝暦年間)
主な受賞全国高級煎茶品評会「農林水産大臣賞」5回受賞 ほか多数
監修宝和園公式ブログ(日本茶・掛川深蒸し茶・健康ほか)

宝和園の歴史と歩み

1987年に8代目を襲名

 

江戸時代・宝暦年間(1750年代)、初代・岡本忠助が、後の宝和園となる「マルヲ岡本商店」を掛川の地に創業いたしました。

六代目店主・岡本熊太郎(くまたろう/18771953)は茶葉の輸出事業に乗り出し、七代目――仲太郎・良平・常蔵の三兄弟が国内向けの茶葉卸業を本格化させ、宝和園は飛躍的な成長を遂げてまいりました。

八代目たる私・義明は、その伝統が生み出す味と香りを長年の修行により体得し、1987年に八代目を襲名いたしました。

私共はこれまで、全国の契約農家と共に土づくりにまでこだわり抜いて茶葉を栽培し、それを仕入れ、自社工場で丁寧に製茶して、数多くの日本茶専門店・大手販売店・メーカー様へお納めしてまいりました。(契約茶園から直接茶葉を仕入れる一次卸であるため、私共の名がパッケージに記されることはございませんが、きっと多くの皆様が、知らず知らずのうちに私共の茶を一度は口にされているはずでございます。)

こうした製茶への研鑽は、日本最高峰の品評会において確かな評価という形で実を結んでまいりました。主な受賞歴は、下記のとおりでございます。

製茶を科学する ― 大学との共同研究

私共のお茶づくりは、長年の勘と経験に支えられておりますが、それを”科学の目”で確かめることも大切にしてまいりました。

1996年には、お茶の水女子大学の研究者の皆様、そして東京都茶問屋協同組合の理事長を務められた大佐和老舗・大澤芳夫氏とともに、製茶の要である「火入れ」に関する共同研究に取り組み、その成果を学術論文『火入れ工程におけるマイクロ波加熱処理の製茶風味成分への関与』(日本食品科学工学会誌 第43巻11号)として発表いたしました。

一杯の香りと味わいがどのように生まれるのか――その仕組みを解き明かす探究もまた、確かなお茶をお届けするための、私共の務めと心得ております。


主な受賞歴


全国高級煎茶品評会は、その年の最高峰の茶を競う、日本茶づくりの晴れ舞台です。私共はこの品評会において、次の評価を賜ってまいりました。

  • 全国高級煎茶品評会 最高級煎茶の部「農林水産大臣賞」5回受賞(第12回 昭和60年10月16日 全国高級煎茶品評会 主催 東京都茶問屋協同組合、第20回 平成5年10月16日 全国高級煎茶品評会 農林水産大臣賞 主催東京都茶問屋協同組合など)
  • 全国高級煎茶品評会 高級煎茶の部「東京都知事賞」6回受賞
  • 全国高級煎茶品評会 最高級煎茶の部「名人」5回受賞
  • そのほか、「通商産業大臣賞」「静岡県知事賞」「大阪府知事賞」ほか多数
茶師岡本義明の受賞歴
「農林水産大臣賞」5回受賞など受賞歴多数。
第12回 全国高級煎茶品評会 農林水産大臣受賞 昭和60年 主催 東京都茶問屋協同組合 のトロフィー
第12回 全国高級煎茶品評会 農林水産大臣賞受賞 昭和60年10月16日 主催 東京都茶問屋協同組合 のトロフィー
第20回 全国高級煎茶品評会 農林水産大臣賞  株式会社 宝和園殿 平成5年10月16日 主催東京都茶問屋協同組合と記されたトロフィー
第20回 全国高級煎茶品評会 農林水産大臣賞 平成5年10月16日 主催東京都茶問屋協同組合のトロフィー

【報道】 本受賞は下記の新聞でも報道されました(日本食糧新聞・電子版/※有料記事を含みます)。
「大臣賞は宝和園」1992.8.19(第19回)
「大臣賞に宝和園、都知事賞も獲得」1993.9.15(第20回)
「表彰式、3賞を宝和園が独占」1993.10.22(第20回)
「香の茶は宝和園」1994.9.21(第21回)
第21回品評会 表彰式 1994.10.17


茶師とは

宝和園8代目茶師岡本義明

「茶師(ちゃし)」とは、茶葉の良し悪しを見極め、火入れや合組(ごうぐみ=複数の茶葉を組み合わせるブレンド)によって一服の茶を仕上げる、日本茶づくりの専門家でございます。

私共は日々、「拝見(はいけん)」と呼ばれる品質鑑定を通じて、茶葉の外観・香り・水色(すいしょく)・味わいを五感で確かめ、その年その畑の個性を読み解いてまいります。

同じ畑の茶であっても、年により、気候により、その表情は変わります。

一枚一枚の茶葉を見極め、複数の茶を組み合わせて理想の味を生み出す合組こそ、長年の経験がものをいう茶師の真骨頂でございます。掛川の深蒸し茶を知り尽くした八代目として、私自らこの目と舌で確かめた茶葉だけを、皆様のもとへお届けしております。


日本茶文化を、世界へ・次代へ


私共の歩みは、国内にとどまりません。アメリカやヨーロッパへ日本緑茶を輸出し、また、からだに優しい私共の製茶技法を中国の茶農家へ指導するなど、日本の茶文化を世界へ広める活動にも、精力的に取り組んでまいりました。

全国高級煎茶品評会へ出品を重ね、産地の仲間や次代の作り手と技を磨き合うこともまた、茶師としての大切な務めと心得ております。


監修者として


宝和園の公式ブログで公開している日本茶・掛川深蒸し茶・健康に関する記事は、茶問屋として代々受け継いだ一次情報と、八代目たる私自身の経験に基づき、私・岡本義明が監修しております。作り手にしか語れない確かな情報を、偏りなくお届けすることをお約束いたします。


皆様へ

こうした礎の上に、いま私共は、新しい日本茶を創造しようと意気込んでおります。

スーパーやペットボトルで手に入る茶葉とは異なる、より品質の高い、より安全な、より独創的な茶葉をお届けするために、私共が満を持して立ち上げたオリジナルブランド――それが当店『宝和園オンラインショップ』でございます。

超大口の取引を主体としてまいりました私共が、個人のお客様と直接お取引させていただくのは、岡本家の歴史において初めてのこと。

今も毎日が勉強の連続で、茶園を巡り、お茶の創作に明け暮れる日々を過ごしております。

二百数十年にわたり受け継いでまいりました技術と経験を土台に、私自らを注いで仕上げた、宝和園ならではの極上の茶葉を、どうぞ心ゆくまでお愉しみいただければ幸いに存じます。

何卒ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

八代目店主・岡本義明