掛川の深蒸し茶はなぜ健康に良いの?国の研究「掛川スタディ」でわかったことを老舗茶問屋が解説
「掛川のお茶は健康に良い」とよく聞くけれど、その根拠は何なのか――この記事は、その問いにまっすぐお答えします。
結論からいえば、掛川のお茶の健康効果は、国(農林水産省)の事業として大学などが調べた「掛川スタディ」という大規模な研究に裏づけられています。以下、よくある疑問を一つずつ、先に答えながら解説していきます。
がんによる死亡率が日本でもっとも低いまち
掛川市は「がんによる死亡率が日本でもっとも低いまち」として知られ、その背景を国の研究で調べたところ、深蒸し茶の成分と、コレステロールやウエストの値との関わりが報告されました。

掛川市は、人口10万人以上のまちの中でがん死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均より2割以上低いとされています。
その理由として地元で日常的に飲まれてきた「深蒸し茶」に注目し、国の事業として大規模に調べたのが「掛川スタディ」です。
お茶は薬ではありませんが、「掛川の暮らしと健康」のあいだに手がかりがありそうだ――そう示した研究として知られています。
「掛川スタディ」とは|国の事業として行われた緑茶と健康の大規模研究
掛川スタディは、農林水産省の委託事業として東北大学などが約3年かけ、のべ2,500人以上の掛川市民を対象に行った、緑茶と健康に関する大規模な研究です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研究の名前 | 掛川スタディ(緑茶の健康効果に関する研究) |
| 実施主体 | 農林水産省の委託事業/東北大学・九州大学・野菜茶業研究所(当時)・掛川市 |
| 時期 | 2009年ごろから約3年間 |
| 参加した人 | 市独自の試験を含め、のべ2,500人以上の掛川市民 |
| 主な調査 | アンケートと血液検査による追跡調査、お茶を飲んでもらう試験 など |
掛川スタディでわかったこと|コレステロールとウエストの変化
カテキンを多く摂る人ほど血中コレステロールが低い傾向が見られ、お茶の成分を12週間とった試験では、悪玉とされるLDLコレステロールが平均約9mg/dl、ウエストが平均約1.86cm減ったと報告されています。
くわしくは、次のような結果が報告されました。
・アンケートと血液検査の追跡調査:カテキン(お茶の渋み成分)をたくさん摂っている人ほど、血中コレステロールが低い傾向
・お茶の成分をとってもらう試験:掛川茶の抽出粉末を毎食後に12週間とったグループで、LDLコレステロールが平均およそ9mg/dl低下、ウエスト周囲径が平均およそ1.86cm減少
これらはあくまで研究の中で報告された結果であり、すべての人に同じ変化が起きることを約束するものではありません。それでも、掛川のお茶をよく飲む暮らしと健康のあいだに関わりがありそうだ、という確かな手がかりになっています。
※数値は研究で報告された結果です。お茶は薬ではなく食品です。病気の治療・予防を目的とするものではなく、毎日の健康づくりの一助としてお考えください。
なぜ掛川では「深蒸し茶」なのか|成分をまるごと摂りやすい理由
普通の煎茶より2〜3倍長く蒸すことで茶葉が細かく砕け、お茶に溶け込んだ「細かい茶葉(浮遊物)」ごと飲めるため、茶葉に近い栄養をまるごと取り入れやすいからです。

長く蒸すと茶葉がやわらかく砕け、カテキンなどが溶け出しやすくなるうえ、普通なら茶こしに残る微粉までお茶の中に混ざります。この「お茶に浮かぶ細かな粒」には、次の成分が含まれていることがわかっています。
| 成分 | 働き・特徴 |
|---|---|
| カテキン | 抗酸化作用で知られる、お茶の渋み成分 |
| βカロテン | 抗酸化作用 |
| ビタミンE | 血行や免疫に関わるとされる成分 |
| クロロフィル | 腸内環境を整える働きが期待される成分 |
掛川スタディの結果の背景には、この「深蒸し」ならではの特徴があると考えられています。
宝和園が「健康に良い」を根拠つきで語れる理由|一次情報と成分公開
宝和園は茶葉の仕入れから製茶・発送まで自社で一貫して行い、茶師(農林水産大臣賞5度受賞の岡本)が監修。さらに各商品の成分を自社で測定して公開しているため(一部商品を除く)、「健康に良い」を“根拠つき”でお伝えできます。

「お茶は健康に良い」という言葉は世の中にあふれていますが、その裏づけまで示せるお店は多くありません。宝和園は生産から発送まですべてを自社で手がけているため、入手できない情報がありません。各商品ページでは、産地・農薬の有無に加えて、次のような成分の検査結果まで公開しています。
茶葉の品質表示9項
| ■品質表示 | ランク評価 | ||
| 1.茶葉の水分 | 水分 | 2.3% | ★★★☆☆ |
| 2.おいしい茶葉の全成分 | 全窒素(T-N) | 5,100mg/100g | ★★★★☆ |
| 3.うま味の全成分 | 全遊離アミノ酸 | 2,700mg/100g | ★★★★☆ |
| 4.テアニン(うま味の主成分) | テアニン | 1,600mg/100g | ★★★★★ |
| 5.繊維成分 | 繊維 | 20,900mg/100g | ★★★☆☆ |
| 6.健康成分 カテキン | タンニン | 12,000mg/100g | ★★★☆☆ |
| 7.健康成分 カフェイン | カフェイン | 2,700mg/100g | ★★★☆☆ |
| 8.健康成分 ビタミンC(TVC) | ビタミンC | 350mg/100g | ★★★☆☆ |
| 9.成分の組み合わせによる品質評価 | – | – | ★★★☆☆ |
Q. 健康を意識して飲むなら、1日何杯・どう淹れるのがいいの?
A. 食事のたびに1杯など、こまめに数杯がおすすめです。70〜80℃のお湯で30秒ほど、濁り(浮遊物)ごと飲むのが深蒸し茶の良さを活かすコツです。
| ポイント | おすすめ |
|---|---|
| 1日の目安 | 食事のたびに1杯など、こまめに数杯。研究でも「毎食後」が一つの目安 |
| 淹れ方 | 深蒸し茶は短時間でも濃く出るので、70〜80℃のお湯で約30秒 |
| 飲み方 | 細かい茶葉(浮遊物)も一緒に。濁りは健康成分が溶け込んでいる証 |
| 続けるコツ | 食事のお供として習慣にすると無理なく続く |
特別なことをするより、掛川の人々のように毎日の食卓に深蒸し茶を取り入れること。それがいちばんの近道です。
まとめ 掛川の深蒸し茶と「掛川スタディ」でわかること
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 健康のまち掛川 | 掛川市は、人口10万人以上のまちでがん死亡率が日本でもっとも低いことで知られる。 |
| 国の研究で裏づけ | その背景を国の事業として調べた研究が「掛川スタディ」。東北大学などが約3年・2,500人以上を調査した。 |
| わかったこと | カテキンを多く摂る人ほどコレステロールが低い傾向や、ウエストの減少などが報告された。 |
| 深蒸し茶の特徴 | 掛川の「深蒸し茶」は、細かい茶葉ごと成分を取り入れやすい。 |
| 宝和園の強み | 自社一貫生産・茶師監修・成分の自社公開で、「健康に良い」を根拠つきで届けられる。 |
| 取り入れ方 | お茶は薬ではなく食品。毎日の健康づくりの一助として、食事のお供に取り入れるのがおすすめ。 |
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よくある質問(FAQ)
Q. 掛川スタディとは何ですか?
A. 農林水産省の委託事業として、東北大学・九州大学・野菜茶業研究所・掛川市が約3年かけて行った、緑茶と健康に関する大規模な研究です。市独自の試験を含め、のべ2,500人以上の掛川市民が参加しました。
Q. 掛川スタディではどんなことがわかったのですか?
A. カテキンを多く摂る人ほど血中コレステロールが低い傾向や、掛川茶の成分を12週間とったグループでLDLコレステロールやウエストが減少したことなどが報告されました。研究で報告された結果であり、すべての人に同じ変化を約束するものではありません。
Q. なぜ掛川では「深蒸し茶」なのですか?
A. 普通の煎茶より2〜3倍長く蒸すことで茶葉が細かく砕け、カテキンなどが溶け出しやすく、細かい茶葉ごと飲めるためです。茶葉に近い栄養をまるごと取り入れやすいお茶です。
Q. 宝和園の掛川深蒸し茶は何が違うのですか?
A. 茶葉の仕入れから製茶・発送まで自社で一貫して行い、農林水産大臣賞を5度受賞した茶師が監修しています。各商品の産地・農薬の有無・成分検査の結果まで公開しているため、根拠を確かめながら選んでいただけます。
Q. 健康のために飲むなら1日何杯がよいですか?
A. 食事のたびに1杯など、こまめに数杯飲むのがおすすめです。研究でも「毎食後」が一つの目安とされています。お茶は食品ですので、無理なく毎日の習慣にすることが大切です。
