お茶のれきし年表|いつ日本に来た?だれが広めた?を図でわかりやすく(自由研究にも)
けつろん|お茶は中国から来て、約1200年前に日本へ
毎日のみものとして親しまれている日本のお茶。
じつは、はじまりは日本ではなく中国(ちゅうごく)でした。
今からおよそ1200年前、奈良(なら)から平安(へいあん)の時代に、中国へわたったお坊(ぼう)さんたちがお茶を日本に持ち帰ったと伝えられています。
そこから長い年月をかけて、少しずつ日本中に広まっていきました。
この記事では、江戸時代(えどじだい)から掛川(かけがわ)でお茶をあつかってきた老舗(しにせ)茶問屋(ちゃどんや)の宝和園(ほうえん)が、お茶の歴史を年表(ねんぴょう)と図で、やさしくご説明いたします。
夏休みの自由研究(じゆうけんきゅう)にもお使いいただけます。
お茶のれきし年表|奈良時代から今まで
お茶がどのように日本へ来て、どう広まったのか。時代(じだい)ごとにまとめると、次のようになります。
| 時代(じだい) | いつごろ | お茶におきたこと |
| 奈良〜平安時代 | 約1200年前(8〜9世紀) | 中国(唐)へわたったお坊さんが、お茶を持ち帰ったと伝えられる。815年には、嵯峨(さが)天皇にお茶をさしあげた記録が残る(『日本後紀』=日本にのこる最も古いお茶の記録のひとつ)。 |
| 鎌倉時代 | 約800年前(12〜13世紀) | 栄西(えいさい)というお坊さんが、中国から抹茶(まっちゃ)ののみ方を伝え、『喫茶養生記(きっさようじょうき)』という本を書いた。武士(ぶし)の間に広まる。 |
| 室町時代 | 約600年前(14〜16世紀) | お茶をもてなす「茶の湯(ちゃのゆ)=茶道(さどう)」が生まれる。 |
| 安土桃山時代 | 約450年前(16世紀) | 千利休(せんのりきゅう)が、しずかで質素(しっそ)な「わび茶」を大成(たいせい)した。 |
| 江戸時代 | 約400〜150年前 | ふつうの人々(庶民=しょみん)にもお茶が広まる。1738年、永谷宗円(ながたにそうえん)が今の煎茶(せんちゃ)ののみ方をつくった。掛川でもお茶づくりがさかんに(私共・宝和園もこのころ、宝暦年間=1750年代から)。 |
| 明治〜今 | 約150年前〜現在 | 機械(きかい)でたくさん作れるようになり、外国へも輸出(ゆしゅつ)。ペットボトルのお茶も生まれ、身近なのみものに。 |
※ お茶が伝わった正確(せいかく)な年には、いくつかの説(せつ)があります。ここでは記録(きろく)に残っているものを中心にまとめています。
だれが広めた?|3人だけおぼえよう
お茶の歴史には、たくさんの人が出てきます。でも、まずはこの3人をおぼえれば大丈夫(だいじょうぶ)です。
栄西(えいさい)

鎌倉時代のお坊さん。中国から抹茶ののみ方を日本に伝え、お茶の本を書いた「お茶を広めた人」。
千利休(せんのりきゅう)

安土桃山時代の人。お茶でお客様をもてなす「茶の湯(茶道)」を、今につづく形にした「お茶を文化にした人」。
永谷宗円(ながたにそうえん)

江戸時代の人。みなさんがふだんのむ緑色の煎茶(せんちゃ)ののみ方をつくった「今のお茶にした人」。
「①広めた人・②文化にした人・③今の形にした人」と、やくわりで分けておぼえると、わかりやすいですよ。
むかしのお茶と、今のお茶はどうちがう?
むかしのお茶と、今わたしたちがのむお茶は、少しちがいます。
むかし(鎌倉ごろ)

お茶は「おくすり」のように、体によいものとして飲まれていました。抹茶のように、茶葉(ちゃば)を粉(こな)にして飲むのが中心でした。
今

急須(きゅうす)でいれる緑色の煎茶が中心です。ペットボトルでも手軽(てがる)に飲めます。
のみ方は変わっても、「お茶で人をもてなす」「ほっと一息(ひといき)つく」という気持ちは、むかしから変わっていません。
自由研究のヒント|どうまとめる?
お茶の歴史を自由研究にするなら、こんなまとめ方がおすすめです。
① この記事の年表を、大きな紙に書きうつしてみる(時代ごとに色を分けると見やすい)。
② 「だれが広めたか」3人を、絵(え)といっしょにしょうかいする。
③ 中国のお茶・日本のお茶・紅茶(こうちゃ)など、世界のお茶をくらべてみる。
④ 実際(じっさい)におうちでお茶をいれて、色・におい・味を書いてみる(下の「おうちで体験」へ)。
おうちで体験|お茶をいれてみよう
歴史を知ったら、じっさいにお茶をいれてみると、もっとおもしろくなります。おうちの人といっしょに、やけどに気をつけて試(ため)してみてください。
急須に茶葉を入れる(ティースプーン2はいくらい)。
少しさましたお湯(70~80度くらい)をそそぐ。
30秒~1分まってから、湯のみにそそぐ。
色は? におい? 味は?――気づいたことをメモすると、りっぱな研究(けんきゅう)になります。掛川(かけがわ)の深蒸し茶(ふかむしちゃ)は、みどり色がこくて、あまみを感じやすいお茶です。
もっとくわしく知りたい人へ
大人の方や、もっとくわしく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。お茶の歴史を、はじまりから日本文化への広がりまで、くわしくご説明しています。

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よくある質問(FAQ)
Q. お茶はいつ日本に来たのですか?
A. 今からおよそ1200年前、奈良~平安時代に、中国へわたったお坊さんが持ち帰ったと伝えられています。815年には天皇にお茶をさしあげた記録が残っています。
Q. お茶はどこから来たのですか?
A. 中国(ちゅうごく)です。もともとは中国のお茶が、日本・世界へと広がっていきました。
Q. だれがお茶を広めたのですか?
A. 鎌倉時代の栄西(えいさい)というお坊さんが、抹茶ののみ方と本を通して広めたと言われています。のちに千利休が茶の湯を、永谷宗円が今の煎茶をつくりました。
Q. むかしのお茶と今のお茶はちがいますか?
A. むかしは抹茶のように粉にして飲むのが中心で、おくすりのようにも考えられていました。今は急須でいれる緑色の煎茶が中心です。
