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”秋の新茶”秋冬番茶とは?番茶との違い・低カフェインの理由と効果を老舗茶問屋が解説

季節のお茶 2026.09.17.


秋冬番茶とは?“秋の新茶”の正体

静岡県内の秋の茶畑

秋になると出回る「秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)」。”秋の新茶“と呼ばれることもあり、春の新茶とは何が違うのか、ふだんの番茶とはどう違うのか、気になる方も多いかと存じます。

この記事では、江戸時代(1750年代)より掛川で茶業を営んでまいりました宝和園が、秋冬番茶とはどのようなお茶か、番茶や一番茶との違い、栄養や飲み方までご説明いたします。

宝和園のエンブレム
監 修
宝和園 八代目店主・茶師 岡本義明
― 農林水産大臣賞 5度受賞 ―

茶問屋「宝和園」8代目当主の岡本義明です。宝暦年間(1750年代)に、岡本家が静岡県掛川に根を下ろし茶業に携わるようになって以来約250年。その伝統が生み出す味と香りを長年の修行により体得し、1987年に8代目を襲名いたしました。

受賞歴:●全国高級煎茶品評会 最高級煎茶の部「農林水産大臣賞」5回受賞 ●全国高級煎茶品評会 高級煎茶の部「東京都知事賞」6回受賞 ●全国高級煎茶品評会 最高級煎茶の部「名人」5回受賞 ●その他、「通商産業大臣賞」、「静岡県知事賞」、「大阪府知事賞」など多数。


秋冬番茶は「秋に摘む、飲みやすい番茶」

秋冬番茶とは、夏を越して秋から冬にかけて摘む番茶のことです。

春の一番茶のような繊細さよりも、さっぱりとして飲みやすく、カフェインが比較的少ないと言われている点が持ち味です。

渋みや刺激がおだやかで、食事に合わせたり、夜のひとときにお愉しみになったりと、幅広い場面で気軽に召し上がっていただけるお茶です。


秋冬番茶とは?”秋の新茶”と呼ばれる理由

静岡県内の秋の茶畑

番茶とは、一般に、新芽の時期を過ぎた成熟した茶葉や茎を使って仕上げるお茶のことです。

そのなかでも、秋から冬の入り口にかけて摘んだものを「秋冬番茶」と呼びます。

春の一番茶を”新茶”と申しますが、秋冬番茶も、その年に伸びた茶葉を秋に摘んで仕上げるため、”秋の新茶”と紹介されることがあります。

夏の強い日差しをたっぷり浴びて育つため、渋みのもとになる成分が穏やかになり、さっぱりとした味わいに仕上がります。


「番茶」「秋番茶」との違い


「秋冬番茶と、ふつうの番茶は違うものですか」というご質問をよくいただきます。

大きな枠でいえば、秋冬番茶も番茶の一種です。

番茶という言葉は成熟した茶葉を使ったお茶を広く指し、そのうち摘む時期が秋から冬のものを秋冬番茶、秋に摘むものを秋番茶と呼び分けています。

地域や製法によって呼び方に幅があり、明確な線引きがあるわけではありません。

共通しているのは、若い新芽ではなく育った茶葉を用いるため、価格が手ごろで、日常づかいに向いているという点です。

一番茶(新茶)・二番茶との違い



同じ木から摘むお茶でも、摘む時期によって味わいが変わります。一番茶・二番茶・秋冬番茶の違いを表にまとめました。


一番茶(新茶)二番茶秋冬番茶
摘む時期春(四月下旬〜五月)初夏(六月頃)秋〜冬の入り口
味わい旨みと香りが豊かで上品しっかりとした力強い味さっぱりとして飲みやすい
渋みおだやかやや強いおだやか
カフェイン多め中くらい少なめと言われている
向いている場面じっくり味わう一杯ふだん使い食事と一緒に・夜のひととき
価格の目安高め手ごろ手ごろ


秋冬番茶の栄養と健康効果

秋冬番茶については、いくつかの成分が注目されています。

注目成分を研究で報告されている範囲でご紹介いたします。

カフェインが比較的少ない

成熟した茶葉や茎を使うため、若い新芽を使う一番茶にくらべてカフェインが少ない傾向があると言われています。

刺激が気になる方や、夜に召し上がりたい方に向いています。

リポ多糖(LPS)

番茶に含まれる成分のひとつとして、体内の免疫細胞(マクロファージ)を活性化し、免疫力を高める効果があると研究者のあいだで取り上げられることがあります。

カテキン・ビタミン類

緑茶の仲間として、カテキンなどの成分も含みます。カテキンの種類や性質について詳しくは、関連記事もあわせてご覧ください。

毎日の食生活の一部として、無理なくお続けになることが何よりの土台になります。バランスのよいお食事や睡眠とあわせてお愉しみください。

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秋冬番茶のおすすめの飲み方


低カフェインで成分が出やすいため、熱いお湯はもちろん、水出しでもおいしくいただけます。

カフェインが気になる夜のひとときや、お食事と一緒の一杯にもおすすめです。渋みが少なく爽やかなので、お子様からご年配の方まで、ご家族みなさまでお愉しみいただけます。


まとめ


秋冬番茶とは、秋に摘む“秋の新茶”で、低カフェイン・リポポリサッカライド豊富という、日々の習慣にうれしいお茶です。

上品な一番茶とはまた違う、さっぱりとした飲みやすさが魅力です。実りの秋に、宝和園の秋冬番茶で、ほっと一息つく贅沢なひとときをお過ごしください。


Q. 「秋冬番茶」と「番茶」は違うものですか?

A. 「番茶」は、一番茶の上質な部分以外を広く指す総称です。そのなかで“秋に摘んだもの”が秋冬番茶。つまり秋冬番茶は番茶の一種で、特に低カフェインで飲みやすいのが特徴です。


Q. カフェインが少ないとのことですが、子どもや妊娠中でも飲めますか?

A. 通常の煎茶の半分程度(約10mg/100ml)と少なめですが、ゼロではありません。量や時間帯に配慮いただき、ご心配な場合は医師にご相談ください。


Q. いつ飲むのがおすすめですか?

A. 低カフェインなので、就寝前のひとときやお食事と一緒の一杯に向いています。一日を通して気軽にお愉しみいただけます。


Q. 水出しでもおいしく飲めますか?

A. はい。成分が抽出されやすいため、水出しでもまろやかにお飲みいただけます。夏の残暑にもおすすめです。


Q. 保存方法を教えてください。

A. 開封後は空気と光を避け、密閉容器に入れて冷暗所で保管し、お早めに飲み切るのがおすすめです。

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