はじめに
最新の研究で、緑茶カテキン(EGCG)とビタミンB3(ニコチンアミド)を併用することで年を重ね衰えた脳のエネルギー代謝を復活させ、アルツハイマーの原因となる有害なたんぱく質の蓄積を防ぐ可能性があると報告されました。
カテキンとは?緑茶の若返り成分

カテキンの主要成分エピガロカテキンガレート(EGCG)の作用
カテキンは緑茶の茶葉の10〜18%を占める主要成分で、強力な抗酸化作用があり近年注目されています。その中でも緑茶カテキンの50~60%を占めるエピガロカテキンガレート(EGCG)は紫外線や活性酸素による酸化的ダメージから体を守る作用が注目されており、加齢に伴う脳機能の低下を抑制する作用も報告されています。
緑茶カテキンの若返り効果
静岡県立大学の研究でも、EGCGが血液脳関門を通過して脳に到達し、神経細胞の分化(成長)を促す効果が確認されています。このように緑茶カテキンは体内で若返り効果を発揮し、脳の老化防止や認知機能維持にも寄与する可能性が指摘されています。
カテキンとビタミンB3の役割
今回の研究に使われたビタミンB群のひとつであるニコチンアミドは、細胞内でNAD⁺(エネルギー代謝に関わる補酵素)に再合成されます。EGCGとニコチンアミドを組み合わせると、脳細胞のエネルギー源であるGTPが回復し、アルツハイマー病の原因となる老廃物の排除が促進されました。
このように、緑茶のカテキンとビタミンB3を同時に摂ることで、脳内のエネルギー代謝が強化され、神経細胞の「クリーナー機能」が回復することが示唆されました。
緑茶の認知症予防効果と疫学的裏付け
緑茶習慣と認知症予防
緑茶を習慣的に飲むと実際に認知症予防につながるとされており、国内の疫学調査でも緑茶を毎日飲む人ほど認知症や軽度認知障害の発症リスクが低いことが明らかになっています。
緑茶の様々な効果
さらに日本茶(緑茶)にはテアニン等も含まれ、脳をリラックスさせるほか、近年の動物実験ではカテキンの代謝物もEGCG と同様に脳に作用して神経保護作用を持つことが報告されています。

深蒸し掛川茶でガン予防
例えば静岡県掛川市で行われた「掛川スタディ」では、緑茶成分入りカプセルを摂取したグループでLDLコレステロールや腹囲が減少し、生活習慣病予防効果が確認されました。また、宝和園の故郷でもある静岡県掛川市は深蒸し茶の産地として知られ、2010年代の人口動態保健所・市区町村別統計で男女ともにがんによる死亡率が全国で最も低いことが明らかになっています。
まとめ
緑茶に含まれるカテキンは抗酸化作用が強く、従来より特にEGCGには脳の若返り効果が期待されてきました。今回の研究により、EGCGとビタミンB3を組み合わせることで脳内のエネルギー代謝が改善し、有害タンパク質(アミロイドβ)の除去能力が回復する可能性が示されました。
日頃から静岡茶や掛川深蒸し茶などの日本茶を飲む習慣を取り入れることで、カテキンによる認知症予防効果や若返り効果も期待できるではないでしょうか。

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