深蒸し茶の効能7選|カテキンは煎茶の1.28倍。掛川の老舗茶問屋がデータで解説【2026年】
「深蒸し茶」は、通常の煎茶とは一味違った魅力と豊富な健康効果を備えた緑茶です。
本記事では、深蒸し茶と煎茶の違いから始めて、掛川市のガン死亡率の低さや、掛川深蒸し茶の老舗・江戸時代の宝和園の商品紹介までを詳しく解説します。
はじめに|深蒸し茶には、どんな効能があるのか
「深蒸し茶は体に良い」とよく耳にいたしますが、具体的にどのような効能があるのか、気になっておられる方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げます。深蒸し茶の主な効能は、次の7つです。
- 効能① 脂肪の吸収を抑え、生活習慣病を予防する(カテキン)
- 効能② 免疫力を高め、皮膚や粘膜の健康を守る(βカロテン)
- 効能③ 血行を促し、細胞の老化を抑える(ビタミンE)
- 効能④ 腸内環境を整え、体内の不要物の排出を助ける(クロロフィル)
- 効能⑤ 心を落ち着かせ、集中力を高める(テアニン)
- 効能⑥ 眠気を覚まし、基礎代謝を促す(カフェイン)
- 効能⑦ 歯を強くし、虫歯を予防する(フッ素)
なかでも最大の特長は、カテキンが通常の煎茶の約1.28倍多く、さらにβカロテン・ビタミンE・クロロフィルといった“本来は茶殻に残ってしまう成分”まで、まるごと召し上がっていただける点にございます。
宝暦年間(1750年代)創業、掛川の老舗茶問屋である宝和園が、深蒸し茶の効能を科学的な根拠とともに、わかりやすくご説明いたします。
深蒸し茶の効能7選─成分と健康効果
深蒸し茶は多くの優れた点がある一方、知っておくべき注意点もあります。正直にお伝えします。

効能①カテキン(EGCG)が豊富─抗酸化・脂肪燃焼・生活習慣病予防
深蒸し茶のカテキンは、通常の煎茶の約1.28倍。
主成分のEGCG(エピガロカテキンガレート)は強い抗酸化作用を持ち、活性酸素のはたらきを抑えます。脂肪の吸収を穏やかにし、コレステロールや血糖値といった生活習慣病のリスク要因の改善に役立つと報告されております。
効能② βカロテン─免疫力アップ・皮膚と粘膜の健康
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持と免疫力の向上を支えます。
脂溶性でお湯に溶け出しにくい成分ですが、微粉末ごといただける深蒸し茶なら、しっかり摂取いただけます。
効能③ビタミンE ─血行促進・細胞の老化抑制
“若返りのビタミン”とも呼ばれ、抗酸化作用と血行促進ではたらきます。
これもお湯に溶けにくく茶殻に残りがちですが、深蒸し茶ならまるごとお愉しみいただけます。
効能④クロロフィル(葉緑素)─腸内環境改善・デトックス
腸内環境を整え、体内の不要なものの排出を助けます。
深蒸し茶の濃い緑色は、このクロロフィルが豊富に溶け出している証でもございます。
効能⑤テアニン─リラックス・集中力向上
旨味のもととなるアミノ酸で、心を落ち着かせる作用(α波の増加)と、集中力を高める効果が知られております。
じっくり蒸し上げる深蒸し茶は、この旨味・甘味がとりわけ豊かです。
効能⑥カフェイン─覚醒・基礎代謝の促進
眠気を覚まし、基礎代謝を促します。
適量であれば心強い味方ですが、摂りすぎにはご注意ください(詳しくは後半のよくある質問をご覧ください)。
効能⑦フッ素─虫歯予防
歯の表面を強くし、虫歯を防ぐはたらきがあります。
お食事のあとの一杯が、口内の健康にも役立ちます。
効能の科学的根拠|掛川スタディと「ためしてガッテン」
深蒸し茶の効能は経験則だけではなく、公的なデータでも裏づけられております。
- 掛川市は、人口10万人以上の市区町村において、がんの標準化死亡比が男女ともに全国で最も低いことが報告されています(男性77.3/女性79.0、全国平均を100とした値・2008~2012年統計)。この健康長寿はNHK「ためしてガッテン」でも紹介され、深蒸し茶が一躍注目されました。
- 国の研究機関と大学による「掛川スタディ」では、深蒸し茶の継続的な摂取が、メタボリックシンドロームや動脈硬化の改善・予防に有効であると確認されています。
- 大規模疫学研究(JPHC研究)では、緑茶を1日4杯以上飲み血中のEGCG濃度が高い人ほど、脳卒中の発症リスクが約20%低いと報告されています。
(掛川スタディの詳しい内容は、別記事『掛川の深蒸し茶はなぜ健康に良いの?掛川スタディで解説』をあわせてご覧ください。)
記掛川の深蒸し茶はなぜ健康に良いの?国の研究「掛川スタディ」でわかったことを老舗茶問屋が解説
国(農林水産省)の事業として大学などが調べた「掛川スタディ」という大規模な研究に裏づけられています。以下、よくある疑問を一つずつ、先に答えながら解説していきます。
グラフで見るガンによる死亡比が最も低い街


なぜ深蒸し茶は効能が高いのか|製法の秘密

私たちの深蒸し茶は、生葉を普通の煎茶のおよそ4倍、約200秒前後かけてじっくりと蒸し上げます。
長く蒸すことで茶葉の細胞壁が壊れ、本来お湯に溶け出しにくい成分まで湯のなかに溶け出し、さらに微粉末となった茶葉そのものを召し上がっていただけます。この“まるごと摂れる”ことこそが、深蒸し茶の効能がすぐれている最大の理由でございます。
宝和園のオリジナルブレンド『濃煎茶(こいせんちゃ)』は、この深蒸し製法の良さを存分に引き出した一品です。農林水産大臣賞受賞茶師でもある八代目店主・岡本義明が、掛川産の良質な茶葉を厳選し、伝統の技で仕上げております。
効能を引き出す飲み方のコツ
深蒸し茶が「まずい」と感じる場合、ほぼ間違いなく淹れ方に原因があります。
- コツ① お湯の温度は70~80℃。熱すぎると渋みが立ち、旨味成分のテアニンが活きません。
- コツ② 茶葉は少し多め、蒸らし時間は30秒ほどと短めに。深蒸し茶は短時間でも成分がよく出ます。
- コツ③ 茶葉が細かいので、目の細かい深蒸し専用の急須をお使いください。
まとめ|効能の高い深蒸し茶を毎日の習慣に
深蒸し茶の効能をあらためてまとめますと、カテキン(煎茶の約1.28倍)による生活習慣病予防を中心に、βカロテン・ビタミンE・クロロフィルをまるごと摂れること、テアニンによるリラックス効果など、実に多彩でございます。
掛川スタディなどの公的データも、その健康への可能性を裏づけております。
宝和園では、掛川産の良質な深蒸し茶を厳選してお届けしております。
ぜひ、緑茶の“本物”を追求した『濃煎茶』で、健やかで贅沢なひとときをお過ごしください。これからも宝和園は全力を尽くしてまいる所存です。
Q. 深蒸し茶はどのくらい飲めば効果がある?
1日3〜5杯程度を習慣的に飲むことで、カテキンの健康効果が期待できます。
一度に大量に飲むより、食事のたびに飲む習慣をつけることが効果的です。
深蒸し茶と深蒸し煎茶は同じもの?
はい、同じです。「深蒸し茶」「深蒸し煎茶」「深蒸し緑茶」はいずれも、通常より長く蒸した製法のお茶を指します。
水出し(冷茶)でも効能は得られる?
得られます。水出しにするとカフェインは少なくなりますが、EGC(エピガロカテキン)という別のカテキン成分が多く溶け出し、免疫向上効果が期待できます。夏の水分補給を兼ねた健康管理に最適です。
Q. 妊娠中・授乳中でも飲めますか?
A. カフェイン量に配慮し、量や時間帯を調整なさってください。気になる方は水出し緑茶もおすすめです。
Q. 深蒸し茶にデメリットはありますか?
A. 茶葉が細かいため急須が目詰まりしやすい、水色(すいしょく)が濁る、という点がございます。ただし濁りは栄養成分がよく溶け出している証であり、品質が劣るわけではございません。


