カテキン含有量の高い掛川深蒸し茶

深蒸し茶とは?掛川深蒸し茶の魅力と健康効果〜静岡県掛川市とガン予防

「深蒸し茶」は、通常の煎茶とは一味違った魅力と豊富な健康効果を備えた緑茶です。本記事では、深蒸し茶と煎茶の違いから始めて、掛川市のガン死亡率の低さや、掛川深蒸し茶の老舗・江戸時代の宝和園の商品紹介までを詳しく解説します。

1.深蒸し茶と煎茶の5つの違い

蒸し時間の違い

4倍深蒸し製法で仕上げる「濃煎茶」

煎茶と深蒸し茶の最大の違いは蒸し時間にあります。一般的な煎茶は約30~40秒蒸すのに対し、深蒸し茶はその2~3倍(60~120秒程度)宝和園のオリジナルブレンド茶「濃煎茶」は4倍深蒸し製法を採用しており、さらに長く蒸しあげております。

静岡県掛川市の契約茶園で有機肥料で栽培した一番茶の新芽を使用した深蒸し茶です

茶葉だけではなく製茶方法にもこだわりました。特筆すべきは蒸し時間で、生葉を普通煎茶より4倍程長い200秒前後蒸し上げております。(これにより、お茶を淹れる際、エキスが芯まで抽出されやすく、淹れやすいお茶になります)。皆様からも、濃い緑色の水色も美しい、苦味・渋味も少ない、味わい深いお茶とご高評をいただいております。緑茶の本物を追求した『濃煎茶』をどうぞお愉しみください。

数量

1,080

明治時代に生み出された「深蒸し製法」

ではなぜ2〜3倍も長く蒸し上げる必要があるのでしょうか?

深蒸し製法は渋みが強い茶葉を美味しく飲むために考案された製法です。

静岡県の牧之原台地周辺で誕生したといわれ、元々は荒れ地だった牧之原で育つ厚く強い渋みの茶葉を美味しく飲むために明治時代に考案されました。

通常よりも2~3倍の長時間、強い蒸気で茶葉を蒸すことで葉の芯まで熱を通し、渋味・苦味を減らしてまろやかな旨味を引き出すことに成功したのです。ボソボソとしていて決して見栄えはしませんが、考案者の戸塚豊蔵は香味を重視した深蒸し製法を奨励したといいます。

掛川市も年間を通じて温暖で日照時間が長く、茶葉が肉厚になり渋いお茶になりやすいため深蒸し製法が導入され、一躍掛川を代表する名産品となりました。宝和園でも1970年代頃にいち早く導入し、ロングセラーとなっています。

「掛川深蒸し茶」は通常の煎茶よりも2~3倍蒸し時間を長くすることで、茶葉の旨味を最大限に引き出した緑茶です。深蒸し茶は茶葉が細かくなるため、カテキンやビタミンなどの栄養成分も効率よく摂取できます。渋みが少なく、後味すっきりな宝和園の掛川茶をどうぞ御賞味ください。

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味の違い

深蒸し茶は渋みや苦みが控えめで、コク深いまろやかな味わいが特長です。長く蒸す過程で渋み成分の働きが抑えられ、代わりに旨み成分であるアミノ酸(テアニン)が抽出されやすくなるため、豊かな甘みと旨みが口いっぱいに広がります。その結果、煎茶にあるキリッとした渋みが少なく、奥深いコクを楽しめるまろやかな風味となります。渋味が苦手な方やリラックスしたい時にも飲みやすい優しい味わいです。

見た目の違い

深蒸し茶特有のの濃厚な水色

深蒸し茶を淹れたお茶の水色(すいしょく)は濃厚な緑色で、やや濁りがあります。通常の煎茶が透明感のある黄金色なのに対し、深蒸し茶は葉緑素や微細な茶葉が溶け出すため、鮮やかで濃い緑色を呈します。これは長時間蒸すことで茶葉の細胞壁が壊れ、葉の内部の成分までもが湯に溶け出しやすくなるためで、栄養成分が豊富に含まれていることを示唆する色でもあります。視覚的にも深蒸し茶の濃厚さや栄養の豊かさを感じられるでしょう。

茶葉の形状の違い

深蒸し製法では茶葉が蒸気を多く含んで組織が脆くなるため、仕上がった茶葉は細かく粉状になります。煎茶のように大きな形が残らず、細かな茶葉片が多いのが特徴です。これにより抽出時には微粉末状の茶葉も一緒にお湯に出るため、茶葉に含まれる栄養素を余すことなく摂取できる利点があり、深蒸し茶のカテキン含有量は一般的な煎茶より約1.28倍ともいわれ、長い蒸し時間で茶葉が細かく砕けることで成分がより出やすくなっているのです。それにも関わらず渋みは強くならず、後味はすっきりとしています。

健康成分の違い

深蒸し茶では微粉状になった茶葉も一緒に飲むことで、通常のお茶では茶殻に残りがちな成分までまるごと摂取できます。例えば抗酸化作用を持つβカロテン血行促進や免疫機能改善に寄与するビタミンE、腸内環境を整えデトックス効果があるとされるクロロフィル(葉緑素)なども、深蒸し茶なら効率よく体内に取り入れられます。こうした成分の相乗効果により、深蒸し茶は生活習慣病の予防にも役立つと考えられています。

2.日本一低い掛川市のがん死亡率|深蒸し茶は脳卒中予防にも有効

グラフで見るガンによる死亡比が最も低い

ガン標準化死亡比(女性版)のグラフ
2008〜2012年の統計に基づく、人口10万人以上の市区町村における女性の標準化死亡比(がん死亡率)上位10都市の比較グラフ。
ガン標準化死亡比(男性版)のグラフ
2008〜2012年の統計に基づく、人口10万人以上の市区町村における男性の標準化死亡比(がん死亡率)上位10都市の比較グラフ。

掛川市は深蒸し茶の産地として知られますが、がんによる死亡率の低さでも全国的に注目されています。厚生労働省の統計データ(平成20〜24年集計)によれば、人口10万人以上の市区の中で掛川市は男女ともに標準化死亡比が最も低いという結果が示されました。

男性は77.3、女性は79.0と全国平均(100)を大きく下回っており、以前の調査(平成15〜19年)でも男女ともトップクラスでしたが、最新データでは男女とも堂々の1位という素晴らしい記録となっています。特に男性では2位の東京都杉並区(77.8)や3位の長野県飯田市(79.2)よりも僅差とはいえ最少値を示し、女性でも2位の岩手県花巻市(81.3)に大きな差をつけています。

ためしてガッテンで取り上げられ一躍有名になった掛川茶

このランキングの上位には掛川市をはじめ静岡県内のお茶どころが軒並み名を連ねており、いずれも緑茶生産・消費が盛んな地域であることから「お茶のがん予防効果」の可能性が注目されています。中でも掛川市の数値は突出して低く、深蒸し掛川茶に含まれる豊富なカテキンなど健康成分との関連性が示唆されています。

掛川市では高齢者の医療費が全国平均より20%以上も低いことがテレビ番組のためしてガッテンで紹介され話題になったほか、掛川市民を対象とした国の研究機関や大学の実験でも緑茶の継続摂取がメタボリック症候群や動脈硬化の改善・予防に有効であることが確認されたと報告されています。

これらのデータは因果関係を最終的に証明するものではありませんが、掛川の深蒸し茶を日常的によく飲む習慣が住民の健康長寿に寄与している可能性を強く示すものと言えるでしょう。

脳卒中予防にも深蒸し茶が有用

深蒸し茶の健康効果を得るには継続して適量を飲むことが重要です。日本の大規模疫学研究(JPHC研究)では、緑茶を1日4杯以上飲み血中のEGCG(エピガロカテキンガレード)の濃度が高い人ほど脳卒中の発症リスクが約20%低いという報告もあり、日常的に緑茶を取り入れるメリットが示唆されています。

3.まとめ

掛川深蒸し茶の豊かな味わいと健康効果は、日々の生活に彩りと元気を与えてくれるはずです。ぜひ一度、宝和園の深蒸し茶を手に取って、その香り高くまろやかな一杯を楽しんでみてください。きっと「深蒸し茶ってこんなに美味しくて体に良いんだ!」と実感できることでしょう。

皆さんも深蒸し茶でほっと一息つきながら、健やかな毎日をお過ごしください。

「幻のお茶」と呼ばれる希少品種「朝露」。朝露は非常にデリケートなため栽培が難しく、だからこそ、その味わいは格別です。宝和園の「朝露」は、静岡県掛川市日坂の御林地区で栽培されています。明治3年に杉本氏が掛川で初めて本格的な茶園を開いた歴史ある茶処、御林。別格の「朝露」を育む、特別な場所です。天然の玉露とも呼ばれる、濃厚な旨味、まろやかで、とろりとした甘み渋みが少なく、すっきりとした後味、一度飲んだら忘れられない、奥深い味わいを、ぜひご堪能ください。

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1,080

「掛川深蒸し茶」は通常の煎茶よりも2~3倍蒸し時間を長くすることで、茶葉の旨味を最大限に引き出した緑茶です。深蒸し茶は茶葉が細かくなるため、カテキンやビタミンなどの栄養成分も効率よく摂取できます。渋みが少なく、後味すっきりな宝和園の掛川茶をどうぞ御賞味ください。

数量

1,620

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